傾奇者世界一周🇯🇵

起業家、フリーランス、自営業など自らの信念に従い自分の道を切り開いてきた熱き日本人を取材する世界一周🌎

自己紹介

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去年に秋田高専 環境都市工学科を卒業し、歌舞伎座 の大道具として5ヶ月間働いていました。
就活時期に進路に悩んでいた僕は家族旅行でたまたま歌舞伎を観に行き松本幸四郎さんの芝居に感動し、独特な世界観に魅了され歌舞伎座の舞台裏で働きたいと思い、直接電話して内定をもらうことができました。
歌舞伎座の舞台裏での仕事はハードでしたが、松本幸四郎市川海老蔵、堀越勸玄、片岡仁左衛門尾上菊之助尾上菊五郎中村獅童市川中車中村勘九郎中村吉右衛門尾上松緑さんなどの和服が似合う粋な役者さん達の舞台を裏から支えているという充実感がありました。
裏を知って、表から客として見るとまた違う面白さがありました。しまいには大向こうをやり始めました。歌舞伎座で芝居を見るたびに自分の中の日本愛が目覚めました。
初めての一人旅は秋田港から敦賀までフェリーで行き、積んでおいたママチャリで、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫の旅です。
旅中に背中に松尾芭蕉とマジックで書かれたダンボールを背負って杖ついて歩いている80歳くらいのお爺さんに出逢い、この間東京から岩手まで歩いたらしく、野宿をして、俳句を詠みながら旅しているスーパーおじいちゃんでした。
自分はママチャリだけどおじいちゃんは歩いている。なんだか負けた気分でした。
80歳ができるんだから俺も日本中を旅したいと改めて思いました。
一人旅には時々そういうショッキングな出逢いがある所が魅力です。
もう一つ忘れられない思い出があります。
滋賀県で少し奮発して近江牛を食べに行って、レジで会計を済ませた後にシェフが「よかったら食べて」と近江牛弁当を僕にプレゼントしてくれたことです。めちゃくちゃうまかった。シェフカッコいい。
そういうわけで一人旅は最高です。
それ以来、弘前五能線に乗り太宰治の小説をお供に旅をしたり、イタリアへ人生初の海外一人旅へ行ったりしました。
故郷秋田を出て見知らぬ土地でその土地の歴史を知り、郷土料理を食べることに楽しさを感じるようになりました。
もっと日本の歴史や食文化を知りたい。まだ見たことがない日本の景色を見たいと思うようになりました。日本をもっと沢山知れば歌舞伎の見方も変わってきて今よりもっと歌舞伎を深く愉しめると思いました。